「一度変形したらもう治らないの?」
「いつ頃まで変化するの?」

赤ちゃんの頭の形について、このように心配される方も少なくありません。
頭の形が変化しやすい時期
最も変化しやすいのは生後6か月頃までといわれていますが、
ご両親が赤ちゃんの頭の変形を自覚するのは生後0か月~3か月がほとんどなので、この時期をいかにどう乗り切るが大切になります。

生後6か月以降は変形しない?
「生後6か月までが大切」とよく言われますが、実際には6か月を過ぎたらまったく変化しなくなるわけではありません。
その理由を理解するには、「泉門(せんもん)」と「頭蓋骨の縫合(ほうごう)」という2つの構造を知ることが大切です。
頭蓋骨を構成する骨

赤ちゃんの頭蓋骨は、大人のように一枚の骨ではなく、
- 前頭骨
- 頭頂骨
- 側頭骨
- 後頭骨
など複数の骨からできています。
これらの骨は「縫合」と呼ばれる柔らかい結合部分でつながっており、骨同士が少しずつ動ける構造になっています。
また、頭頂部には骨がまだ閉じていない「大泉門」があります。

この柔軟な構造のおかげで、
- 出産時に産道を通りやすくなる
- 生後の急速な脳の成長に対応できる
という大切な役割を果たしています。
泉門はいつ閉じるの?
後頭側の小泉門は生後2〜3か月頃までに閉じることが多く、大泉門は生後12〜18か月頃、
赤ちゃんによっては24か月頃まで開いていることがあります。
つまり、生後6か月の時点でも、多くの赤ちゃんでは前泉門はまだ閉じていません。
縫合はさらに長い期間柔らかい
頭蓋骨をつないでいる縫合も、生後すぐに固まるわけではありません。
乳幼児期を通して少しずつ変化し、脳の成長に合わせて頭蓋骨が広がっていきます。
そのため、生後6か月を過ぎても頭の形が少しずつ変化する可能性はあります。
生後6か月以降はどうなる?
寝返り、お座り、ハイハイなどが始まると、頭にかかる圧力は自然に減っていきます。
一方で、
- 前泉門はまだ開いていることが多い
- 縫合も成長に合わせて柔軟性を保っている
ため、頭の形がまったく変わらなくなるわけではありません。
ただし、生後6か月以前と比べると変化のスピードはゆるやかになる傾向があります。
当院が大切にしていること
当院では「頭の形だけ」を見るのではなく、
- 向き癖
- 首の動き
- 身体の左右差
- 抱っこのしやすさ
- 寝返りやハイハイなどの発達
を総合的に評価しています。
頭の形は、身体全体の使い方や姿勢の影響を受けるためです。
まとめ
「生後6か月を過ぎると頭の形は変わらない」というわけではありません。
前泉門や頭蓋骨の縫合は、生後6か月以降もしばらく柔軟性を保ちながら、脳の成長に合わせて変化を続けます。
そのため、頭の形や向き癖が気になる場合は、「もう遅い」と諦めるのではなく、赤ちゃんの身体全体の状態を確認し、原因を踏まえて対応することが大切です。

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