「赤ちゃんの後頭部が平らになっている気がする…」
「絶壁頭かもしれないけれど放置していて大丈夫…?」

赤ちゃんの頭の形について、このような不安を感じる保護者の方は少なくありません。
実際に当院へ来られるご相談の中でも、「頭の形が気になる」「向き癖がある」というお悩みは年々増えてきています。
絶壁頭とは?

絶壁頭とは、後頭部の丸みが少なく平らに見える状態を指します。
医学的には「短頭症(たんとうしょう)」や「位置的頭蓋変形」の一つとして分類されることがあります。
赤ちゃんの頭蓋骨は、日常生活の中で受ける圧力の影響を受けて変形しやすくなっています。
産後直後より変形している例もありますが、生後の姿勢や向き癖によって頭の形が変化することが多いです。
絶壁頭になる主な原因
1. 仰向けで寝る時間が長い
赤ちゃんは安全のため仰向け寝が推奨されています。
一方で、同じ部分に圧力がかかり続けると後頭部が平らになりやすくなるというデメリットがあります。
穏やかな性格であまり泣いたりしないタイプの赤ちゃんは抱っこが少なくなる傾向があるため、特に注意が必要です。
2. 向き癖がある
いつも同じ方向を向いて寝たり、過ごしたりしている場合、片側に圧力が集中します。
向き癖が強いと絶壁頭だけでなく、斜頭症(左右非対称な頭の形)につながることもあります。
3. 首や身体の緊張
首の動きに左右差がある場合や身体が反りやすい場合、自然と向きやすい方向が固定されることがあります。
反り返りが強い赤ちゃんは、それだけ後頭部で床面を押し付ける力が強くなるため、より頭への圧力が高まりやすくなります。
4. 胎内環境や出産時の影響
胎内での姿勢や双子妊娠、吸引分娩などが影響する場合もあります。
ただし、多くの場合は成長過程や生活環境の影響が大きいと考えられています。
5.抱っこの影響
首がまだすわっていないからといって横抱きばかりしていると、抱っこしている腕の影響で後頭部に圧力がかかり過ぎてしまうことがあります。
赤ちゃんの頭頚部の支え方を注意した上で、縦抱きの時間も作ってあげることが大切です。
絶壁頭は自然に治る?
軽度の場合は成長とともに改善することがあります。
首がしっかり動くようになり、寝返りやハイハイが始まると頭にかかる圧力が分散されるためです。
しかし、
・向き癖が強い
・左右差が大きい
・生後6か月以降も改善が少ない
といった場合は、できる限り早めの対応が大切です。
頭の形だけの問題ではない?
頭の形が気になる赤ちゃんの中には、
・向き癖が強い
・身体を反らせやすい
・抱っこしにくい
・授乳の向きに左右差がある
といった特徴がみられることがあります。
そのため、頭だけを見るのではなく、首や身体全体の使い方を評価することが重要です。
当院で大切にしていること

当院では頭の形だけでなく、
・向き癖
・首の可動性
・身体の左右差(全身のバランス)
・抱っこや授乳姿勢
・発達状況
を総合的に確認します。
赤ちゃんに無理な刺激を加えることなく、身体全体のバランスを評価しながらサポートを行っています。
まとめ
絶壁頭は珍しいものではなく、多くの赤ちゃんにみられる頭の形の変化です。
しかし、向き癖や身体の左右差が関係していることも少なくありません。
「そのうち治るかな」と様子を見るだけでなく、早い時期に身体全体の状態を確認することで、より適切な対応につながります。
赤ちゃんの頭の形や向き癖が気になる場合は、お気軽にご相談ください。
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