こんにちは、整体サロンkaede代表の松本です。
産後の骨盤の状態を気にされて来店されるお客様が多くおられますが、
産後の骨盤の状態には、分娩の種類が大きく関わってくると思っています。
今回は経腟分娩による骨盤への影響を解説していきます。
経腟分娩による骨盤への影響（ダメージ）とは？
１．赤ちゃんが骨産道を通過する際に生じる骨盤への外力
出産時には、赤ちゃんが捻るようにしながら骨産道を通過するため、直接的に骨盤に対してストレスが加わることになります。
産道を通過する際、骨盤はできる限り開こうとしますが、
骨盤に左右差があったり、反り腰が強かったりすると、
骨産道が広がりにくくなったり、赤ちゃんが前方（恥骨側）に移動してしまうため、赤ちゃんが骨産道を通過しにくくなる可能性があります。
赤ちゃんが通過しにくいほど、それだけ骨盤への外力（ストレス）が大きくなります。
もともと骨盤は大きな可動性や柔軟性を有していないため、これらの外力は骨盤にとって大きなダメージとなります。
妊娠前、出産前から骨盤に歪みがある人ほど、この外力は強くなる恐れがあるため、
もともと姿勢が悪い人や、柔軟性が低下している人は、妊娠前、出産前から身体のメンテナンスをしておくことをおススメします。
２．骨盤底筋群の伸張ストレス
骨盤の底面には『骨盤底筋群』がハンモック状に付着しています。
この骨盤底筋群が、赤ちゃんが出てくる際に過度に伸張されることでストレスを受けます。
病院での分娩の場合は会陰切開を行うケースがほとんどですが、
これも骨盤底筋群への直接的なダメージになります。
〇骨盤底筋群とは？
〈骨盤底筋群の役割〉
・内臓が下垂しないように支えている
・お尻の穴を締める
・尿漏れや子宮脱を防ぐ
・インナーマッスルとして腹圧を高める
〈骨盤底筋群が働きにくくなる要因〉
・出産によるダメージ
・骨盤の歪み
・脊柱の歪み
・内股の癖
・内臓の冷え
・足関節のトラブル（過去の捻挫など）
・座っている時間が長い
経腟分娩の場合は、特にこの骨盤底筋群へのアプローチが重要になります。
骨盤底筋群は、出産以外にも様々な要因によって働きにくくなってしまうため、単純なトレーニングだけでなく、身体全体からのアプローチが必要になります。
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