こんにちは、整体サロンkaede代表の松本です。
産後の骨盤の状態を気にされて来店されるお客様が多くおられますが、
産後の骨盤の状態には、分娩の種類が大きく関わってくると思っています。

今回は帝王切開による『子宮』『内臓膜』への影響を解説していきます。
帝王切開による子宮(膜)への影響
帝王切開では子宮を切開することによって赤ちゃんを取り出します。
子宮の膜はその他の臓器や筋膜、骨膜と繋がっているため、子宮以外にも影響が及ぶことがあります。
○子宮と腹膜のつながり
腹膜のうち、子宮の上方に広がる膜の部分を子宮広間膜といいます。

子宮広間膜は子宮の膜に連続し、さらに卵巣や卵管の膜と連結しています。
それらの膜に硬さが生じると体液循環が悪くなるため、月経異常や不妊などの症状に繋がります。
手術痕によるこれらの症状を「帝王切開瘢痕症候群」といいます。
帝王切開瘢痕症候群とは?
手術の際に切開した子宮の筋肉どうしがうまく癒合せず、
子宮壁の菲薄化や、子宮内に粘液が貯留した状態が続く状態を言います。
発生率は経腟超音波検査で24~70%とされています。
○子宮と仙骨のつながり
子宮と仙骨は、筋膜や靭帯により直接繋がっています。

子宮の動きと仙骨の動きには関連があり、
子宮が硬くなったり動きが制限されると、その影響が仙骨に及びます。
仙骨は骨盤の中心であり、脊柱の一番下に位置する重要な骨です。
仙骨の可動性が低下したり歪みが生じると、骨盤や脊柱の歪みの原因になります。

骨盤や脊柱の歪みが子宮(内臓)から起きている可能性もあるため、産後は早期的にケアをしておくことが大切です。
●最後に
経腟分娩も帝王切開も、部位が異なるだけで、いずれも母体にとっては大きなダメージになります。
「分娩としてどちらの方がダメージが少なく済むのか?」という問題ではなく、
産後、分娩の種類に応じた身体のケアを行うことが大切だと思っています。
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