帝王切開による骨盤への影響とは?~筋膜・腹膜~

こんにちは、整体サロンkaede代表の松本です。

産後の骨盤の状態を気にされて来店されるお客様が多くおられますが、
産後の骨盤の状態には、分娩の種類が大きく関わってくると思っています。

今回は帝王切開による『筋膜(結合組織)』『腹膜』への影響を解説していきます。

筋膜(結合組織)

上の図のように、筋膜を「筋肉を包む膜」というイメージをされている方も多いかと思いますが、
実際には、血管の膜や内臓の膜、腹膜や骨膜も『筋膜』ですし、
組織同士を結び付けている組織も『筋膜』です。

(※なので、筋肉の膜のことは「筋筋膜」と呼び、筋膜は「結合組織」と呼ばれます。)

[筋膜の機能]
・組織同士を結び付ける
・組織を支持する(支える)
・刺激を伝達する

切開により直接ダメージを受けるのは腹部のエリアだけですが、

身体中の組織は筋膜によって繋がっているため、

身体全体の歪みを作り出し、不良姿勢による肩こりや腰痛、膝痛などの様々な要因になる恐れがあります。

実際に、不良姿勢や痛みで相談に来られたお客様の中には、帝王切開や盲腸などの手術を経験されているケースが多いです。

問題となっている筋膜の場所にアプローチし、身体全体のバランスを整えることで、症状が起きている部位を改善させることができます。


腹膜

腹膜とは、お腹の中にある臓器を包んでいる薄い膜のことです。

[腹膜の機能]
・お腹の壁(腹筋)の内側と、お腹の中にある臓器の表面を覆っている
・臓器がきちんと位置を保ちながらスムーズに動けるようにする
・血管やリンパ管が多く含まれており、栄養分や白血球などが臓器に届けられるのを補助する

腹膜は『横隔膜』や『骨盤隔膜(骨盤底筋群)』『子宮などの内臓膜』とも繋がっているため、
呼吸や骨盤、子宮や腸などの内臓と関係があります。

帝王切開によりこの腹膜も切開することになりますが、

筋膜には刺激を伝達する機能があるため、
腹膜のダメージが、呼吸・内臓・骨盤の状態に影響が起きる恐れがあります。

腹膜の硬さや緊張を改善させることで、これらを予防することが大切です。

次回は子宮などの内臓への影響を解説します。

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