仙骨が歪むとどうなるの?
仙骨は、骨盤の中心に位置する、逆三角形の形状をした骨です。
人体の骨は、後頭骨➔頸椎➔胸椎➔腰椎➔仙骨の順番で並んでおり、仙骨は脊柱の一番下の部分になります。
仙骨は、腰椎・腸骨・尾骨とそれぞれ関節を形成しています。
中心にある仙骨が左右前後に傾くことで、各関節に影響(ズレ)が及びます。
仙骨自体に変形が起きたりする場合もありますが、ほとんどはこの仙骨に関連する関節のズレが起きているケースがほとんどです。
関節にズレが生じると、関節周囲にある筋肉や筋膜が過緊張状態になり、痛みや痺れなどの原因になります。
産前産後は仙骨がズレやすい
特に産前産後は、『リラキシンの分泌』と『胎児の成長による姿勢の変化』の影響で、仙骨がズレやすい状態になっています。
『リラキシンの分泌』の影響
仙腸関節は、本来は靭帯などによってズレないように補強されているのですが、リラキシン(ホルモン)の影響で妊娠中~産後数か月は靭帯が緩んだ状態にあるため、仙骨にズレが生じやすくなっています。
産後数か月間は、このリラキシンの効果が持続しているので、新しい環境での生活、抱っこ、授乳、おむつ替え、赤ちゃんの沐浴、お母さん自身のペースで歩けないなどの影響で、骨盤へのストレスが増えやすくなっています。
この骨盤へのストレスにより、仙骨にズレが生じ、腰痛などのトラブルに繋がります。
『胎児の成長』の影響
妊娠中は、胎児の成長に伴いお腹がどんどん大きくなっていきますが、その重さの影響で腰椎が前弯しやすくなり、
結果的に仙骨が過度に前方に倒れやすくなります。
この腰椎の前弯が増強した状態のことをいわゆる『反り腰』といいます。
自分は猫背であると思い込み、無理に良い姿勢をしようとして、かえって反り腰が増強しているお母さんが少なくないので、注意が必要です。
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