②骨盤帯の歪みを改善…の続き
こんにちは、代表の松本です。
腰痛などの原因が『身体(筋肉や関節)の硬さ』からきている…と、思っている方が多いと思います。
実際のところ、『身体が硬くなっている』というより、『力が入ったままになっている』という表現の方が正しいケースがほとんどです。
身体が緊張しているから、(筋肉の)力が抜けないから、身体(関節)が硬い状態になっています。
身体の緊張を軽減できれば、力が抜けて、身体は柔らかくなります。
ではなぜ身体が緊張しているのかというと、
精神的に『不安』だから
身体的に『不安定』だから
です。
まず、精神的に『不安』だからについて。
不安でいっぱいの人を想像してみてください。
表情はこわばり、肩はすくみ、胸に手をあて、呼吸はしづらそうで、落ち着きがない…そんな感じではないでしょうか。
不安は身体を緊張させるということがわかると思います。
人間は不安を感じると、胸の内側にある筋膜がぎゅっと収縮する、と言われています。
不安になると胸がざわつくことがあると思いますが、それがこれです。
その筋膜は、首や脊柱にもつながっていくため、肩こりや腰痛という形で現れることもあります。
産前産後という環境では、不安を抱えているお母さんが少なくないと思います。
ちゃんと生まれてくるのかな…、出産の時は痛そうで怖いな…、将来のお金は大丈夫かな…、夫は……など。
この『不安』が身体を緊張させ、身体を硬くし、痛みなどの様々な症状に発展していきます。
次に、身体的に『不安定』だからについて。
人間の特徴は2足歩行であるため、他の4足歩行の生き物と比べても、不安定な構造をしています。
(不安定な代わりに、両手で道具を使えるというメリットがあります。)
その不安定な構造を支えているのが、足部・膝関節・股関節・脊柱・骨盤です。
これらがうまく身体を支えているのですが、姿勢が悪く脊柱が曲がっていたり、足首を捻挫していたり、O脚や内股であったり、妊娠で骨盤周りの靭帯が緩んでいたりすると、身体(体重+重力)をうまく支えることができなくなります。
そんなトラブルを抱えた足や骨盤の代わりに頑張ってくれるのが筋肉です。
筋肉に力を入れる(緊張させる)ことで、バランスを保とうとします。
ずっと頑張っていると、筋肉はいつ力を抜いていいのかわからなくなり、そのうち力を入れていることを脳は認識しなくなります。
このように、姿勢が変化し構造的にバランスが悪くなることで、筋肉が必要以上に働かなくてはいけなくなり、身体が過緊張状態になっていきます。
過緊張状態にある筋肉をほぐすことで、腰痛などは一時的な改善が見込まれますが…
緊張の根本原因である『捻挫した足』・『曲がった脊柱』・『O脚やX脚』などを改善させなければ、時間が経てばまた過緊張状態に戻ってしまいます。
『不安』と『不安定』の両方を改善することで、身体の緊張を軽減させることが大切だと思っています。
…④コアマッスルの活性化に続く