こんにちは、整体サロンkaede代表の松本です。
産後の骨盤の状態を気にされて来店されるお客様が多くおられますが、
産後の骨盤の状態には、分娩の種類が大きく関わってくると思っています。
今回は帝王切開による皮膚と筋肉への影響を解説していきます。
帝王切開による骨盤(身体)への影響(ダメージ)とは?
帝王切開は、腹部を切開することにより赤ちゃんを取り出します。
赤ちゃんが骨産道を通過しないため、直接的な骨盤へのストレスは小さくなりますが、
手術による腹部切開により、様々な組織がダメージを受けることになります。

※各組織は結合組織により繋がっています。
1.皮膚
皮膚の1~2ミリ下にはリンパ液が流れています。

手術創まわりの皮膚は硬くなってしまうため、リンパ液の流れ(循環)が悪くなる恐れがあります。
リンパ液は、免疫機能だけでなく老廃物を除去する役割もあるため、
お腹周りがむくみやすくなるなどの原因になります。

さらに、皮膚と筋肉は筋膜を介して繋がっています。
それぞれが硬くなることで、組織間の滑走性が低下してしまうことにより、
筋肉も皮膚もうまく活動できない状態になります。

皮膚の柔軟性を改善させるアプローチをすることにより、
リンパ液の循環を改善させ、老廃物を体外へ排出しやすいように促したり、
組織間の滑走性を改善させ、筋肉が働きやすい状態に促す必要があります。
2.筋肉
お腹まわりにはいくつかの筋肉がありますが、その中でも腹横筋という筋肉が大きくダメージを受けます。

腹横筋は、お腹を横方向に走行する大きな筋肉であり、背中の筋膜まで幅広く付着しています。
[腹横筋の機能]
・骨盤を締める
・骨盤や脊柱を安定させる
・息を吐く
・腹腔内圧調整
・内臓の支持
・先行随伴性姿勢制御(APAS)
腹横筋が働きにくい状態になると、骨盤や体幹が不安定な状態になるため、
腰痛や肩こり、太ももが太くなってしまう、疲れやすいなどの原因になります。

手術創が改善しても、この腹横筋が弱ったままになっているケースが多いため、
手術創の状態が改善次第、腹横筋のトレーニング(再教育)をすることが大切です。
次のブログでは『筋膜』や『内臓』への影響について解説していきます。
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